1月の寄り道「サウナ」

1月は胃腸炎との戦いだった。

1月上旬、とある日の昼食後、
急な胃の痛さにより病院に直行、
軽度の胃腸炎と診断された。

ストレス性と診断されたが確かに思い当たる節はある。

これまでは
動画が僕のバトルフィールドではあったが
この2ヶ月くらいで仕事内容が一気に激変。

動画以外にも「言葉」になったり、広い意味での企画になったり
今まで経験していないバトルフィールドに身置いていたからだ。

特に「言葉」というのは
僕が苦手意識をものすごく持っているフィールドであって
絶対に手の出してはいけないフィールドだと思い続けてきた。

だからこそ、
実はこのメディアを立ち上げるのだって
ものすごい勇気が必要だった。

「俺に言葉なんて書けない」
「お前には向いていないから辞めとけ」
「誰が読みたいと思うの」
「目的・ゴールはなんなの」
もう一人の私が、作ろうとしている私に向かって四六時中言ってくる。
そんな中で立ち上たのが「寄り道」だった。

でも、公開してみたら
知人から、まだ知らない方まで、
多くの方にメッセージや感想を貰って
「やっとテルくんらしくなってきたね」
「私がやっていることも寄り道なのかも」
そう言ってくれる人も出てきた。

『作ってよかった。』

自分が企画したことで僕も嬉しいし
他の誰かと誰かの「つながり」という現象が生まれたり
各々が取り組んでいることに納得感を持って取り組めたり
そんな現象が小さくではあったが作れたのだ。


そんな体験もあって
同時期に言葉を求めてくれる人が居て力になりたいと思ったからこそ
ある言葉の仕事をお引き受けした。

でも、案の定言葉の仕事を開始すると
四六時中もう一人の自分が
「お前には向いていない」と言い続けてくる。

それをなんとか受け止めながら
言葉を作り上げていた結果、
「ストレス性の胃腸炎」になった。


でもここで一個の疑問が生じる。
「なぜ胃腸炎になったのだ?」

もちろん新しいフィールドでの仕事ではあったし
確かに苦手分野での仕事ではあった。

でもストレスだとしたら
それはフリーランスになったばかりの時もあった。

そう考えていた中で、
納得感のある答えに辿り着いた。


そう「サウナ」に行かなくなったことだ。

岡山に来て、交通手段を持っていないため
まったく「サウナ」に行けていなかったのだ。

フリーランスになって最初の頃、
お金、仕事、自分自身のことにすごく悩んでいた。
何者でもなくて、何も持ってなくて
不安で不安にグルグル巻きにされていた時
そんな時に出会ったのが「サウナ」だった。

サウナに行くと大抵のことは忘れられたり、
解決策がフッと降りてきたりした。

また自分が何者でなくても
いつも暖かく迎えてくれるような
そんな、かけがえのない存在だった。

土曜の早朝には「いつめん」と呼ばれるおじさま達もいて
ただ挨拶をして、一言二言話すだけの関係。

自分がサウナが好きというだけで
受け入れてくれる方達との出会いは
僕をよりストレスから解放してくれる存在だった。

去年は、なるべく短時間で
コロナを気にしながらではあったが
数えたら125回もサウナに行っていた。

そんなサウナが大好きになってしまったばかりに
もっとサウナのことを知りたくなった僕は
遂に去年の年末には
日本サウナ熱波アウフグース協会の
熱波師検定Bをいう資格も取得したほど。
それくらいサウナが大好きだったのだ。

それが急に行かなくなったことを思い出した。


サウナが良いからみんなサウナに行こうとか
そんなことを言いたい訳ではなくて。

今回、改めて気付いたのは
「ストレスを抱えない対策も重要だが
ストレスと上手に付き合う逃げ場を
自分で作っておくことが大切だ」
ということだった。
それが僕の場合はサウナだっただけの話。

ストレスを少なく、
各々の負荷を少なくするために
働き方改革で時間を減らしたり、
いわば外的要因を少なくする方向に行きがちだけど
今こそ内的な要因が大切なのではないかと感じる。

自分が本当に日々のストレスを交わしながら
まるでボクシングのパンチを避けていくかのような
そんなしなやかさで日々を生きていく方法を見つけることが
大切だと改めて感じている。。

僕は、交通手段を早急に入手することを求められている。

執筆者

テル.浜野 teru.hamano

編集長 テル.浜野 記事一覧